頭空っぽにして読め

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「一年後ね。了解。聞いて回ってしんぜよう。」
黄色いウルフボブの少女が、楽しそうに歩き出した。しばらく歩いていると、「扉が一つ?初めてこのアプリで投稿したときと同じだねぇ。面白くないよ?」
そう言いながら少女は扉を開ける。
開けた先には、エメラルドの髪の少女が一人。
「君の一年後はどんなだと思う?」
「君と付き合えてたら良いなってのいうのが私の願望」
その答えを聞くと、少女はまた歩き出した。
しばらく歩いていると、扉が一つ。
開けた先には、「なに?次も最初の投稿と同じ白い髪の少女?彼女は聞いても無駄よー。だって一年後もきっと、嫌いな誰かを殺し回ってるだけだから。」
開けた先には、黒いツインテールの少女が一人。
「君の一年後はどんなだと思う?」
「コレクションが増えていたら嬉しいわ!」
その答えを聞くと、少女はまた歩き出した。
しばらく歩いていると、扉が一つ。開けた先には、「今、全然関係ないけどさ、二人目の子意外だったよ。てか、彼女のコレクションて目とか手とかじゃん?増えたらなんか、怖くね?」
開けた先には、背の高いナニかが一つ。
「君の一年後はどんなだと思う?」
「…ゥ”あ”」
その答えを聞くと、少女はまた歩き出した。
しばらく歩いていると、扉が一つ。
きっとこの先にはボクがいる。少女は知っている。
「聞きに行かなきゃダメ?」
開けた先には、黒いウルフボブの少女が一人。
「君の一年後は、」
「君は自分の一年後、どんな風だと思う?」
やはり、彼女にはこのお題で出た質問をする事ができない。逆に僕が問われてしまう。
「そうだねぇ。生きてたら万々歳ってカンジ?」
「それな。生きてたら万々歳だわ」
彼女はそう言うとスゥと消えてしまった。
彼女のいた場所には紙が1枚。
『生きてられるように神頼みしよーぜ』
祈ったところでねぇ。少女はそう言うと目を閉じた。

6/24/2023, 3:55:53 PM