悠々

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私達は、東京の夜の街を練り歩き、カプセルホテルに泊まった。コンビニが近くに有ったため、そこからWi-Fiをひき、知人に、近日中に海外にいけないかお願いした。なんと、明日には行けるそうで、一緒に乗せていってくれるらしい。パスポートは、私も彼も持っているので、幸運だった。知人曰く、ヨーロッパまで行き、海洋汚染についての研究があるらしい。私にとって、ヨーロッパは願ったり叶ったりだった。私は、イギリスのロンドンのシャーロック・ホームズ博物館に行ってみたかった。フランスのルーブル美術館にも行ってみたい。パリのレストランに行って半日潰してみたい。今の年齢じゃお酒は飲めないが、それでも充分すぎる程に楽しめる筈だ。仕事もしてみたい。知人の手伝いも良いし、私と彼で、その研究所を借りて、新たな研究をしても面白い。仕事をしながら、学校に行くのも、なかなか刺激的な事だろう。良い地域があれば、戸籍を移して住んでしまうのも、ありだと思う。こんなことを思いながら、私達は別の部屋で眠りについた。
きっと、彼とだったらいろんな事が出来ると思う。

世間一般では、よく人生を旅に例える事が多いと思う。苦難も、苦痛も、星の数程あると思う。愉快さも、のどかさも、歩いて来た数だけあると思う。その旅の果てには、死しか無いとしても。それでも、今私達は生きている。いつ死ぬか分からないのに、平気で土日に遊ぶ約束をする程に。私は、本当に彼に会えて良かった。彼が側にいてくれて、本当に感謝している。いつか、私の旅が終わる時、彼が隣に居てくれるのなら、良い人生だったと心の底からそう言える。愛している人が側に居ることがこんなにも温かくて居心地の良いものだと知れて、嬉しい。私の旅と言うのは、発見の連続で、退屈なんて感じる暇が無いことを指している。もし、その隣を彼が歩んでくれるのなら、私は彼が私を選んだことを正解だと言えるように、証明し続ける事を彼に誓うよ。

2/1/2024, 8:15:47 AM