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皆自分の人生を生きている。他人は人生にどんな表題をつけているのだろうか、不条理劇という人生の真っ只中ですれ違う人がどんな配役なのだろうかと想像して見る。美しい人もそうでない人も誰でも彼でも人生に忙しくすることで虚無感から逃れているのだろうかと同仕様もない身のうちの虚を眺める。充実してそうな人を見て羨ましさが湧き上がるのにその裏にはそうでない時間もあるのだろうと楽しい時間も苦難の時間もただ過ぎ去るのみだという誰かの言葉を思い返す。この虚無のような感情をぼんやり眺めることもあるいは幸せなのかもしれない。

3/18/2024, 2:03:19 PM