八月にあらまほしきもの、朝から鳴きしきる蝉、氷のせたるそうめんの青紫蘇葉、眩しき大路の木影に渡る風、道端の小店の冷やし飴、入道雲のもくもくと沸き昇りたる、彼方の暗雲に光る雷鳴、隣家の開きたる窓の団欒、暗き夜を飛ぶ蚊の羽音、夜半に回りたるサーキュレーター、夏バテを騙りてむさぼる料理、腹を下して蒸し暑き厠で脂汗、煎茶でのむビオスリー。予期せぬ雨の一日。気の早き秋茜の迷ひ来たる。
8/1/2025, 10:09:07 PM