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 あの日、俺の背を押した貴女の手の温もりを、俺は絶対に忘れません。

 今の俺が、貴女に触れることは叶いません。声が届くとしても、それは難しいことでしょう。
 ですから、俺は何度でも思い出すのです。貴女のあの手の温もりを。貴女の身体の柔らかさと温かさを、何度でも、何度でも、忘れないように、思い出すのです。

2/28/2025, 2:35:40 PM