大きなモンペで身を包み、私を見送る貴女へ。
昨年のこの夏は、貴女は大きな麦わら帽子に白のワンピースを着て一緒に向日葵を見に行きましたね。
周りの女性は着物ばかりだったので、白のワンピースを纏った貴女は天から舞い降りた女神のように見えました。
貴女はお家柄もよく、身分違いな私でしたが、婚約出来た時は夢の様でした。
全てが夢のようでした。
しかし、もう今はあの時とは何もかも違った世界へとなりました。
私はこれから貴女の未来には居ず、過去の男(ひと)となります。
貴女はどうか過去の男にしがみつかず、未来へと歩き出して欲しい。
私を待たず忘れて欲しい。
私は片道切符と貴女の写真と思ひ出と共に飛び立ちます。
二度と戻れない地へと旅たちます。
次はどうか貴女と幸せな家庭を築き、貴女と共に歩み貴女の傍で命つきたい。
では、いってまいります。
8/12/2024, 4:19:41 AM