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僕がとっても小さい頃
僕はとっても泣き虫だった

ランドセルを背負う頃には
猫さんたくさん背負い込んで

僕はだんだん泣けなくなった



嬉し泣きとか 悔し泣きとか
単に風邪を引いただけとか

涙の理由も色々あると
そんなことは知っている

それでも泣く子は好きじゃなかった
泣ける子のことが好きじゃなかった


助けてくれる そう信じれる


信じられない僕が嫌いだ



今日も空虚に生きていく

全部 全部が そこそこで

からっぽなまま 微笑んで


怒って 笑って 泣いている

そんな自分に憧れる


『涙の理由』を探してる



No.6『涙の理由』

10/10/2024, 1:27:16 PM