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「あなたがいたから今の私があるんだよ」
そう言われてどう返せばいいか分からなかった
今の自分があるのは別にその人のおかげだとは思わない
私の延長線上にあなたがいるのであってあなたがいたから今の私というというものが形作られてるのでは無い
あなたがいなくても私は私のまま存在し続ける
そう思うのに、頭ではそれは違うんじゃないかと思うのに、どうも嬉しかった
自分の愛する人が愛する人でいられるのが自分のおかげなんじゃないかと少し舞い上がってしまう
どんなに屁理屈を捏ねて議論しようとしても愛しい人を前にそんなものは通用しない
涙を堪え、必死に言葉を紡ぎ、彼女の素直な気持ちと嘘偽りない言葉を浴びた時、ああ、私は自分が思ってるよりこの人に絆されていたんだ。と自覚する
あなたがいたから、こんなに恋人相手に必死になっているのかもしれない
あまりにも私らしくないのに。
あなたがいたから、私は─────

6/20/2024, 10:15:02 AM