〚怖がり〛
僕には、小さい頃からよく遊ぶ幼馴染がいた。彼女は人に好かれやすく、周りにも多くの人を集めていた。僕は結局、その中の一人でしかない。人に話しかけたら笑顔で返す。頼まれ事も頑張ってやれる人だ。そんな幼くても逞しい彼女をみていると、また同じことを思ってしまう。
高校生になった。彼女も同じ学校に通うようだ。まぁ、僕はそんなに気にしたことではないけど。中学生になってからはぎこちない関係が続いて…いや、僕の態度がぎこちないだけかもしれない。幼馴染とはいえど、ただの友人でしかないのだ。
奏「おはよう☀」
僕「おはよう。」
彼女は毎日、僕に挨拶してくる。相変わらず挨拶の仕方は変わっていない。いい奴だ。こんな僕にも挨拶をしてくれる友人がいるなんてな。それにしても、奏も変わったんだな。髪はいみじく伸びて顔も整っていて誰からもモテる。こんな僕じゃ釣り合わない。陰のinにいる僕はこのまま静かに学園生活を送ろう…。
A「おっす、奏ちゃん。今日も可愛いね。」
奏「Aくんもかっこいいよ。」
まるでカップルが言うセリフを、整然と、ここで言うか?いやいや、ここは僕が突っ込むことではない。別にAと奏は付き合ってるわけではない。でも、巷では「もう付き合ってるんじゃない?」と噂されている。他人のことはどうでもいいんだ。僕には関係ない。奏がどうなれ僕の知ったことではない。彼女の人生は彼女が決めるべきだ。何を考えているんだ僕。落ち着け。ただクラスメイト同士が会話しているだけだ。なんでもない。僕は本のページをめくる。
3/16/2026, 10:26:57 AM