あと、10分でこの世界は終わる。私は、そんな事を思いながら夜空を見上げた。皆、働くことを辞めたから電気も水道もガスも通っていない。だから、美しい程に星がキラキラと輝いて見える「ニャーオ」鳴き声が聞こえる方に視線をやると一匹の飼い猫。私は、クロを撫でながら世界の終わりを見届けた。泣いている声、叫んでいる声、沢山の雑音と共に世界は静かに寝ていった。しかし、これはまだ第一章の終わりにすぎない。(フィクション) 世界の終わりに君と
6/7/2023, 1:42:14 PM