【終わりなき旅】
どこかの村に1人の少女がいた
その少女は不老と呼ばれるもので
年老いることがなかった
しかし不死ではない
下手をすれば死ぬ可能性だってある
いつもどこか孤独感を感じていた少女は
いつしかどのように人生を終えようか考えるようになり
ついには自ら自分の命を絶とうとさえしていた
しかしいざ死のうとすると
生き物の本能なのか手が震え死への恐怖が少女を襲った
少女は気づいた
自分はまだ生きていたいのだ、と
少女はただ何もせずに生きるのではなく
なにか自分にしかできないことをしたいと思い始めた
そして少女は旅に出ることを決意した
その日は彼女の心情を表したかのように
空は晴れ渡っていた
少女が旅に出る理由は1つ
『世界が平和になることを見届けること』
人がいる限り争いは絶えない
大きさはそれぞれ違うけれど
必ずどこかで争いが起きている
多くの人々が存在し
人の数だけ考え方がある
これは素晴らしいこと
そんな世界だからこそ争いは絶えない
少女は自分の不老の力を用いて
叶うかどうかも分からない目的を果たすために旅に出る
これはとある少女の終わりなき旅の話
5/30/2024, 2:53:06 PM