『手放した時間』
ひとりで生きていこうと決めたことに、後悔はない。
できれば、誰かと寄り添い支え合う未来を望んでいたが、これまで出会った人は皆、私の犠牲と献身を当たり前のものと考えるタイプだった。
相手に合わせることを当たり前とされて、私の気持ちは蔑ろ。
一度や二度の話じゃない。毎回毎回。
それなら、もういいや、と。
無自覚に、傲慢に、傷つけられるのは、もうたくさん。
投げやりだと知人に言われたが、あなたに私の何がわかるのかと、心の中で吐き捨てて、私はひとりで生きると決めた。
女を捨てただの、子供のいる幸せを捨てただの、周りからいろいろ言われる。
うるせー!
赤の他人がゴチャゴチャ言うな!
手放したんじゃない。
私は手に入れたのだ。
私を大切にする時間を。
11/24/2025, 9:36:54 AM