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五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする

【『古今和歌集』 一三九番歌 よみ人しらず】


 他所で使っているペンネームもこの大好きな和歌から取ってます。

 どのくらい大好きか説明が難しいのですが、この和歌の影響で大学の卒業論文の題材を和歌にしました。

 懐旧の思い−−香りから昔の恋人と過ごした日々が思い出さられる、という現代にも通ずる感性が平安時代からあったんだと当時すごく印象に残ったんです。
 平安時代は着物に香りを焚き染める薫物(たきもの)が主流にも関わらず、和歌で読まれる香りは梅や橘など植物の香りがほとんどなんですよね。この和歌も袖の香りなら薫物の香りのはずですが、平安時代の橘は不変のイメージが存在していたので、色褪せない「変わらぬ思い出」と昔の懐かしい恋人との日々を橘の香りを代用して詠んだのではないかと私は勝手に解釈してます。もちろん諸説あり、私が間違った解釈をしているかもしれませんが。もっと専門的に調べたかったですね。

……長々失礼しました。

 この「書く習慣」はハンドルネーム以外のアイコンやプロフィールの登録がない分、他の方と名前が被ったら申し訳ないなと思い、ペンネームではなく数字を取りました。
 読み方は「イチサンキュウ」でも「ヒャクサンジュウキュウ」でも「イサク」でも「ソスウ」でも何でもお好きにお読みください。

これからもどうぞよろしくお願いします。


『私の名前』

7/21/2024, 3:08:17 AM