目が覚めて真っ先に視界に飛び込んできたのは、眩しいほどの白い天井だった。見慣れないそれを不快に感じる。汚れひとつないそれが恐怖すらも抱かせる。胸いっぱいに酸素を取り込んで、ゆっくり吐き出して。目を再び閉じた。鼻につく、つんとした薬の匂いがした。酸素と共に己が身に染み込んでくるそれもまた不快でしかない。くそ…口から溢れたのは、そんな悪態のみ。2023/08/03_病室
8/3/2023, 12:45:21 AM