叶湊

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ベッドに入るとふと思った。

あのクラスで私のことをいじめてきたあいつは今、私より幸せなのだろうか…と。

正直、私は幸せの絶好調にいる。趣味も、優しい仕事仲間も、さらには恋人にまで恵まれている。だからこそ時々怖くなる。この生活がいつか終りを迎えて全てなくなってしまうのだろうかと。
この前たまたま会った昔の同級生が言っていた。

【私】ちゃんのことをいじめてた子いたじゃん?そいつ今結婚して子供最近産んだらしいよ~そんなやつが親なれるわけなくねw?

私は思った。

なんで不幸になってくれないの?
私より幸せにいることが許せない。
あいつの旦那不倫してるの知ってるのかなw
はやくバレて離婚しろよw

何故か思考回路は悪い方に、悪い方だけに進んでいった。
気づくと夜が明けて、窓からは少し明るい光が差し込んできた。

私は寝返りを打った。するとそこには恋人の寝顔が目に映った。ものすごく愛おしくて仕方がない。

彼が私と一緒のベッドにいることが嬉しすぎてついつい思ってることが口に出てしまった。

「もうすぐであいつじゃなくて私の旦那になるのね…」

そんな昔の思い出を振り返りながら 
私の復讐劇はまだまだ始まったばかりだ。

お題:昔の思い出

7/6/2024, 12:13:34 PM