多田野一人

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ひとりきり
夏の終わりの浜辺にひとり…繰り返し寄せる波をただただ、ぼんやり見ていた…
本当なら、きみと一緒に夕陽に染まる海を見る筈だったのに…あの日、ちょっと出かけるって言ったまま、何処かに行ってしまった…
きみのいない左側を、潮風がそのまま通り過ぎて行くのが、凄く淋しい…溢れる涙を、拭ってくれる君は、何処に…
蒼い帷技がそろそろ降り始めてきたけど…わたしは、ひとり…この場から動けない…

9/11/2025, 2:53:38 PM