檸檬味の飴

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「ごめんね。今日までしっかりできなくて。」

「これからは、赤の他人だから。」

「……」


胸を一突きした言葉が、なかなか抜けなかった。

途中から、抜こうとする気力を失った。

そして私はパートナーをも失った。


いや、もういい。全部どうでもいい。

浮気したのあっちだし。

私はいつも通り家で夕ご飯作ってただけだし。

なんであいつのこと好きになっちゃったのかな。

最悪。


ふと上を見上げる。

目障りなほど星が瞬いている。


その中で優雅に鎮座する三日月は、


まるで私を嘲笑っているかのようだった。





お題:三日月 2024/01/10

1/9/2024, 3:40:58 PM