『今、貴方に容疑が掛けられているわ。明日には警察がそっちに行くらしいの。
欺くには隣にあるであろう男を部屋から出さないと。』
君からのLINEで我に返った。
俺は被害者の身内であるとは言え、完全に関係の無い男だったはずなのに。
警察は鼻が利くらしい。
今隣に居るこの男はどうしようか。
この部屋は愛する君と俺との愛の巣だったはずなのに。
痕跡から血液からなにから綺麗さっぱり無くさないと。
手始めに切断だと切れ味の悪い鋸を手に取った時、通知音がした。
『ごめんなさいあなた。
私、警察と組むことにしたわ。今アパートの前にいるの。
きっと牢屋から出られることは無いけれど、地獄ではあたしを恨まないで?』
最後に見た君からのLINEは 私が愛した女に最も相応しく、最も憎たらしいものだった。
#君からのLINE
9/16/2023, 5:39:43 AM