まさる

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若い頃は自分の幸せこそ第一だと思った。
その幸せとは金儲けだと信じていた。
金さえあれば見下されない。
金さえあれば自分が見下す側でいられる。

自分を見下してくる嫌いなヤツを
「どうやったら酷い目にあわせられるか」
ということばかり考えていた。
いつもイライラしていた。

いつしか自分が嫌う人間になっていた。
自分の最大の敵は自分だったと、
すべてを失ってから悟る。
そして、
人生の大切な時間をどうでもいい
人間への憎悪に使っていたことに後悔した。

愚者になって気づいた。
大切な人の幸せこそ第一であったと。
大切な人の笑顔こそ私の幸せだったのだと。

大切な人。
それは自分を支えてくれていた存在。
私は感謝することを忘れていた。

それに気づいたとき。
イライラがなくなっていた。
残り少ない自分の時間。
もうなにも出来ない身体になったけれど、
大切な人を思い、懺悔と感謝を伝えたい。

あなたに大切な人がいることに
気づいて欲しい。
あなたのかけがえのない時間を
大切な人のために使うことが
幸せだと信じて欲しい。

4/29/2025, 12:27:24 PM