奏野 時雨(雨雪 蝶花)

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長い夜が明けて
日が登る頃
眩い光を背にして
眠りにつく
太陽がてっぺんを少し過ぎたあたり
気に入りの柄の着物に
雪みたいな白粉
桃色の頬紅
林檎の色を移した口紅
いつもと違って下で結われた髪
僕が贈った簪差して
手を繋げば
いつもより心が温かい



(朧の夜月 楽園)

5/1/2023, 7:41:10 AM