青年はまたやってしまったと少年の顔を見て思った。
今回の依頼は人々に迷惑をかけている原因の究明、解決であった。
少年と依頼のあった町へ行き情報収集し、目星をつけたまではよかった。
問題はそのあと。
いざ本拠地につき制圧した際、少年が危なかったので青年がかばったのである。青年が怪我をすることによって。
少年は大切な青年が自分のせいで怪我を負ったのが悔しいのもあるが、当の背年が少年に怪我がないことに安堵するだけで自分に無頓着で。
どう分からせてやろうかと、少年が悶々と考えていると青年が眉を寄せすまなそうに誤ってきた。自分が未熟なばかりにと。
それを聞いてこいつには言葉は伝わらない、なら行動するのみと腕を掴みなら今日は自分と一緒にいてくれ!と言い引きずっていった。
少年は互いに大切なのにままならないなと思いながら。
青年は少年の気が済むならと、なすがままついていく。
食堂で行われた痴話喧嘩に、彼女は仲がいいのねとお茶を飲みホッと一息ついた。
4/3/2024, 7:39:32 AM