陽が落ちてきて帰路での
「にわか雨」「夕立ち」帰路を急かす雨音
幸せを感じる出来事があった
慌てて通りを駅へと小走り行く人たち
ベランダで洗濯物を取り込む隣人たち
車のライトの点灯とワイパーの動作
雨に濡れて色濃くなるアスファルト
道行く人たちの傘の花たちの彩り
雨にけむる夕方は好きな人を好きな事を思う
幸せな時間
昔々
旅先の小さな画廊で見た風景
辛い時の幸せな記憶
西鉄バスを降りて俺を追いかけくる爺さん
間寛平さんが吉本新喜劇での役柄似た爺さん
怖って思ってたら…
爺さんの手を大きく揺らして大きな声で…
その手に俺の鍵を持っていた
予定外のバス停に降りてまで…
旅を台無しにするはずだった落し物を
見ず知らず優しさが和みを添えてくれた
博多の駅に着いて地下の画廊で幸せを見つけた
雨の夕立ちの風景に幸せを見たんだ
爺さんと時間は昼前くらいだった
晴天で雨が降るような日ではなかった
画廊で雨の幸せを見つけたんだ
見ず知らずの優しさに触れて
雨を好きになった若い時の旅先の1日だった
9/7/2025, 10:40:29 AM