SHADOW

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力を込めて

僕は貴方が好き。
だけど、
あなたの隣に立っているのは僕じゃない。
僕はずっと前から貴方が好きだった。
貴方が選んだのは僕じゃなかった。
僕よりずっといい人で、
僕なんかよりも善人で、
その人の周りにはたくさんの人がいた。
僕なんか思っている事や、言いたいことが言う前に思ってもない事が先に出てしまう。
だから、僕の事を良いって言う人まで、傷付けてしまい僕の周りから人はいなくなった。
「僕は障害者...?出来損ない...?」
そんな事ばかり考えるようになってしまった。
僕の体は、色々と受け付けなくなってしまって、食事...睡眠...欲...何もかも良いとは思えなくなってしまった。
日に日に僕は衰弱していった。
遂には入院まで
「ハハ...、僕は何をやってるんだろ...」
そう言葉を零すようになっていった。
医者も手を付けられないぐらいだった。
僕は医者に最後の願いを言った。
「あの人に...最後ぐらい...会わせて...。」

数時間後...

貴方は僕がいる病室まで来てくれた。
だけど、
君の隣にはやっぱり空いていなかった。
僕は最に貴方に抱きついた。
「僕は貴方に会えて幸せだった。
貴方が好きだったから...。」
僕は最後の力を込めて、貴方に痕が残るぐらい抱きしめた。
貴方が帰った後
僕はまるで眠り姫のように...
















来世ではBADENDではなく...
HAPPY ENDで人生を終わらせたいな...

10/7/2023, 12:14:18 PM