【愛を注いでください】
冬の夜の冷たいにわか雨
ぐっしょりとした濡れ落ち葉を踏みしめながらゆく傘のない帰り道
惨めさを引きずって帰宅
シャワーを浴びて少しだけ人心地がついたら
グラスにワインを注ぐ
だけど、
注いでも注いでもなんだか満たされなくて…
そんな風に自分を持て余していると
雨上がりの雲越しにぼんやりと光る今夜の月と目が合った
お月さま、私のグラスに愛を注いでくれませんか?
夜空に向かって絡みながらもう一本ワインの栓を抜くと
月は困ったように雲に隠れてしまっていた_
お題;愛を注いで
12/14/2024, 9:08:24 AM