霜月 朔(創作)

Open App

特別な存在


私にとって貴方はどんな存在か、と問われれば。
友人である…と答えるのが最適でしょうか。
知り合いという程、縁が遠くはなく。
親友という程、親しいとは言えない気がします。

ですが、私は…。
沢山の友人に囲まれ、その中心で笑う貴方を、
想いを隠し、素知らぬ顔をして、
密かに、憧れの眼差しで見ているのです。

そう。
私にとって、貴方は特別な存在。
ですが。
それを認める訳にはいかないのです。
他人に対しても。
貴方に対しても。
…自分に対しても。

だって。
悔し過ぎるじゃないですか。
貴方にとって私は、
数多く居る友人の1人に過ぎないのですから。

3/23/2024, 12:48:26 PM