蓼 つづみ

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「この瞬間が止まってほしい。」君の吐息の届くそばで僕は呟く

「時が止まれば永遠は観測出来ないね。私は永遠を信じてる。」
君の言葉で、僕の熱に永遠なんて概念を持ち込まれると、
感情の火に冷水を浴びせられたみたいで、はぐらかされた気分だ。

永遠を願う君の想いと、時を止めたい僕の祈りは、
根っこで同じものを求めているのにさ。

もし時が止まるなら、光も、音も、僕の鼓動も、君の瞬きさえも、そのすべてが静止し、誰ひとり取り残されない。

もし永遠が叶うなら、枯れることなく、僕らは歩き続けるだろう。

だけど、理屈としての永遠や静止が欲しいんじゃない。
今この熱を、ただ残したいという幻想なんだ。

――――だから僕は、君を抱きしめる。

題 時を止めて

11/5/2025, 10:39:59 AM