私はずっと光に育てられてきた。くらい部屋の中で私は唯一光の当たる場所が好きだった。そこだけは暖かったから。いつも冷えたご飯を食べ、何にも触れずに何もわからない私にはそれがただただ心地よかった。ずっと扉の向こうには何があるかわからなかった。外に出てみたかった。暖かい光に直接触れてみたかった。それは叶わなかったけれど。それでも暖かい光に包まれた私は幸せな気持ちで目を閉じた。「おやすみなさい」
10/16/2023, 2:12:01 PM