「あー、疲れた」
金曜日の深夜。草臥れた顔のままベランダに出た私は、待ちかねたかのように煙草を取り出しては、ライターを取り出し先端に火をつけていた。エモい雰囲気というのを楽しみ乍きらゞと光っている月を見詰めた。嗚呼、そう云えば、流れ星が流れているあいだ願い事を三回唱えたらそれが叶う、なんて事を信じて流れ星を待って夜更かしをしようとして、途中で眠ってしまった事が有ったな、と思い出しては今じゃ空を見詰めるのも少なくなっちゃった、と物思いに更けていた。夜空を見るのは、昔は趣味と言っていい程好きだったけれど今では仕事の忙しさに負けてこうしている時間もない。
「あー、妥協して月に願い込めてみっかなあ」
流れ星を待っているのも面倒だ。でも懐かしさのエモさとやらに負け、何か御願い事をしたくなって来て居た。夜を照らす月を見詰めて居るとそこまで眩しくは無い筈なのに、眩しげに目を細めていた。黙祷をする時のように完全に目を瞑り、御願い事を心で三回、呟いていた。
ころしてころしてころして。
勝手に死んだら、仕事が出来なくなる。
つまりはあのハゲクソ上司に叱られてしまう。
でも、今だけはどうでもいいんだよ!!!!!
「あんの、クッソ上司ぃいい !!」
運動会の応援団に負けないくらいに叫んだ。あーこんなに叫んだら喉痛めるわ。さいあくさいあく。でも気分は最高潮ってやつだぜアドレナリンどばゞ私ないっすぅーンハハハハハハァ!!!!!
はあ、しにてえわ。
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刺咲 絞憂です。
段々語彙が消えてなくなっていくところがすっごく素敵だと自分で思いまーーーす。
急にハイテンションになったり気分が下がったりで情緒不安定なこのこの名前は「カサキ」。
毎日頑張って生きてる社畜。えらいねカサキ。
5/26/2023, 10:26:56 AM