私はこれまでにないぐらいの速さで走っていた。
――たった一つの手紙の為に
この街は田舎過ぎて郵便が本当にたまにしか来ない。
だからすぐに返事がほしいときには郵便が来る日に必ず間に合わせなければならない。
しかし私は一通の手紙の返事に考えあぐねていたのでぎりぎりで逃してしまった。
だから今全力で郵便バイクを追いかけている。
絶対にあの人に―想いを伝えたい…
私を突き動かすのは彼への想いだけだった。
絶対に間に合わせる。
そして届けさせる――!!
テーマ:あなたに届けたい
1/30/2023, 11:21:54 AM