→昨日と同じ私……
その存在の不確かなことよ。
生物は生ある限り、身体の中で細胞分裂を繰り返している。つまり減価償却してゆくから、一秒一時として同じ「私」は存在しない。
そもそも「私」という個体が何を指すのかすら怪しいところもある。他者が認識する「体」が「私」なのか、思考する「脳」が「私」なのか。その両方が作用しあって「私」を為すのだとしたら、「私」が自身の細胞の声を聞くことができないのはなぜなのか。
煮詰まる思考は、まるで魔女の大釜だ。
混沌、混乱、釜で煮る。
そこに新たなる材料追加、昨日と同じ私。
そうして日常は綴られる。万物変容。
テーマ; 昨日と違う私
5/22/2025, 2:21:46 PM