眠り子

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ここではないどこか

目を覚ますと、劇場だった。
目の前には、小さな少年がいた。
「ねぇ、今から面白いことが起こるよ」
イタズラな笑みを浮かべると、指をパチンと鳴らした。

「ようこそ、劇団現実(ここ)ではないどこかへ!」
「今宵は、貴方を現実とは違う世界へ誘ってくれるでしょう」

6/28/2024, 4:06:34 PM