kinako

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沈む夕日を眺めながら家路を急いだ
今日はあいつが来るはずだから急いでいた
夕日は心臓みたいに大きくて赤くて主張が強かった
細切れの雲が家来みたいで薄ピンク色に染まっていた

わたしは一日中働いていたのだ
もうクタクタで帰ったらすぐにベッドで眠りたい
だけどそうはいかないだろう
あいつと結論を出さなければならない

薔薇色になった天国みたいな西の空に向かって大きな口を開けて息を吸った
それから何かを吐き出した

さあ、家に帰ろう
あいつが待っている

4/7/2024, 3:42:01 PM