誰にも言えない秘密を持っているキャラクターは
カッコよく見えるし憧れた。
冷静だけどどこか色気を感じたり
逆におちゃらけているけど掴めなかったり…
そんな風になってみたいと思ったこともある。
でもまさか自分がそんな秘密を持つことになるなんて
夢にも思わなかった。
フィクションみたいにひどく重い過去でもない。
世の中に転がっている話のひとつ。
しかし自分にとっては重大な出来事。
それからというものの悟られないために
明るく振る舞ったりおちゃらけたり
嘘をつくとバレるので
なるべく本当のことは言うけど
本音を隠すのが上手くなったように思う。
だけどたまにふと電池が切れたように
落ち込むときもある。
過去を悔やんでも変わらないのは分かっている。
きっとあの歳では頼ることも思いつくこともできなかった。
自分にはできる限りのことをしたのだろう。
でも、もっとこうしていれば……。
頭で理解はしていてもどうしても
感情面では割り切れないことがある。
ある日つらくなり解決法をネットで検索するも
日にち薬だと書かれている。
今はかさぶたになりかけているがすぐに取れる状態で
時が経てば傷跡が目立たなくなり癒えるだとか…
本当にいつか癒える日がくるのだろうか。
そういう日が早く来てほしいと思うが
そう思っているうちはまだまだ来ないのだろう。
ところでこの経験からひとつ、学んだことがある。
誰にも言えない秘密なんて持たないに越したことはない。
6/5/2024, 7:52:30 PM