遠雷
蜜蜂と遠雷
住ノ江国際ピアノコンクールに望む4人の物語
私はのだめカンタービレが好きで、この作品と出会った。
ピアノから溢れ出すきれいな音のつぶ。
その粒がつながって流れ出す美しいメロディ
文体から溢れ出す美しい情景にうっとりとした。
私が特に印象に残ったのは、ピアノコンクールに向かう演奏者の孤独
華やかな舞台に立つまでに孤独な時間がいっぱいある。
狭い練習室で1日の多くの時間をピアノに向かって過ごす。
同じメロディを何度も何度も引きながら、少しずつ少しずつ思い描いた音を再現し、作り上げていく。
その上で舞台にあがる。
実際に多くのピアニストが浮世離れした存在だと言う。
世間から隔離された空間に自分を置き、音楽に取り憑かれた亡霊のような人がピアニストには多いそうだ。
(言い方が悪くてすみません。)
確かにのだめにもそんなシーンがあったので納得した。
そんなピアノに自分のすべてを捧げてきた人々の奏でる音楽にすごく興味がある。
8/24/2025, 9:01:07 AM