片手に乗るぐらいの
小さくて温かくて、柔らかい生き物
黒目がちな目は
私の服のヒモに集中していて
何を見てるのかな、なんて見ていた
次の瞬間
ヒモ目がけて
短い手を目一杯広げて飛びかかってきた。
でもそれは最初の勢いだけで
大した飛距離もなく
地面に前足をぺたんとついて終わった。
パヤパヤした産毛に
このふわふわした動き
目の前にいる子猫の存在全てに
私達のハートは射抜かれた。
あの日から
この子は私達の家族になった。
子供のいない、私達夫婦にとって
この子は本当に
我が子同然だった。
あれから4年経った今では
子猫時代の10倍の大きさになって
家の中を我が物顔で歩いている。
お腹丸出しで寝ている姿は
まぁまぁ貫禄が出ている。
人で言えば、もう私と同い年くらいの年齢。
私が4つ年を取る間に
この子はもう
私と同じぐらいのニャン生を過ごしている。
子猫の時は
成長していく姿が微笑ましかったけれど
今はもっと
ゆっくり年を取ってほしいと願う。
#子猫
11/15/2024, 1:05:50 PM