―色とりどり―
今日、花屋を見た
軒下から店の奥まで、
所狭しと並んだ花、花、花…
それは、水やりをする店の人が
埋もれて見えなくなってしまうくらいの数で、
影の色なども含めれば、
この世の全ての色がここにあるんじゃないかと
思えてしまうくらい、色とりどりだ
こんなにも、色も形も様々な花達の中から
幾つかを厳選するなんて、
その花々の在り方を踏み躙るようで
無礼な気がしてならない
あの花は花弁の形が悪いだとか、
この花は色が綺麗じゃないだとか、
その花は新鮮さに欠けるだとか、
そうやって善し悪しをつける人もいるけど、
足りない部分も含めて、それぞれの個性なのに
…と、私は思うんだ
人もそれぞれ違う色をもつ
ひとつとして、同じ色はないし、
自分の色を作れるのは自分自身だけ
それなのに、
人と違うから、
人より劣っているように見えるから、
そう言って人を区別して、
拒絶したり、罵ったり、時に痛めつけたり
それはちょっと違うんじゃない?
どれだけ統一感がなくたって、
色とりどりだって、
混ぜれば全部一緒
同じ色になるんだから
1/8/2023, 2:12:08 PM