ある日校長先生が
「庭で、鯉が死んでいました。
鯉には突かれたような痕があったそうです。
たとえどんなに小さくても、同じ地球にある命です
小さくて、大切な命です。
だから、同じ命をこれ以上傷つけないように!」
と、朝会で全校生徒に伝えていました。
その時みんなはまだ、小学生
命の大切さを学んでいる最中の出来事。
みんなは、『犯人は誰だろう』とか『ひど〜い』
などと言い、犯人探しを始めました
その頃からです。
僕が、周りのみんなと違う考え方をしていたことに気づいたのは…
僕がその時思っていたのは、
『地球に何の害も出していない、地球に何の貢献もしていない、そんな鯉が小さな命として、地球を汚し
生き物達から居場所を奪っている人間は、どのくらい小さな命なんだろう…』
ということだけ
だってそうだろう!!
人間は僕らから居場所をとって、僕らよりは体格も
おおきいけど、地球に対してや他の生き物に対してやっていることだったら、僕らの方が害は少ない!!
人間だって僕らの住処に勝手に入ってくるくせに!僕らの住処を勝手に壊すくせに!
僕らがやった時だけは、捕まえたり、撃ったり、最悪殺したりするくせに!ッッッサぁ!!!!
あれ?
何で今…… 僕らって… 言って
意味がわかんない…
おかしい…
なんで…
それから僕は、小中高大の全てをほぼ無心で過ごした
そして今、まだ小学生の時のことは覚えているけど
今は何とも思わない
僕には、大切な奥さんと可愛い娘二人
そして奥さんのお腹の中にいる、小さな命
あの時理解できなかったものが、今になって一瞬で
理解ができた
「ほんと、生まれてきてくれて
ありがとうな」
誰も聞いてないだろうこと声を、寝ている家族達に向けて放った
2/25/2024, 9:26:24 AM