あいまいな空あいまいな空の時、地を這う影もぼんやりしている。空も白く、ひなたとひかげの境目があいまいで。あいまいな優しさに包まれて、街路樹の下を歩く。軽くなる足取りが、昔の記憶を呼び起こす。ああ、あの日。こんな足取りであなたの隣を歩いていたね。あなたとの距離はあいまいで。私とあなたの陰影もぼんやりとしていて、限りなく心地良かった。あの頃に戻れたら。あいまいな空にどこかほっとするのは、あの日のあなたを思い出すから…なのかもね。
6/15/2023, 8:16:50 AM