宝物
大人になって自分でお金を稼ぐようになってから、身の回りにあるものの大半は宝物と言えるかも知れない
必要に応じてか、無駄と知りながらも手に入れたかったか、いずれにしても時間を対価に手に入れたお金で買ったものだ
だが、お店で見た時はどうしても欲しかったものがいざ自分の手に馴染むころには宝物には見えなくなる
自分自身の身の回りに宝物なんて似つかわしくないのだ
自ら宝物を宝物で無くしていくのは業の深さか、あるいは向上心か
そうして手放したものがいくつもある
時々あれを捨てたのは失策だったなあと感じることもあるが、そもそも宝物が宝物であり続けていたらそんな目にも遭わない
こうして1日の大半を社会に捧げ、宝物と見紛うほどのありふれたものを求め続けていく
......こんなありふれた日常を宝物と呼べることを願っている
11/20/2024, 1:50:48 PM