"二人ぼっち"
そろそろ休憩しなよ
私の声は宙を舞う
君に届けたはずの言葉はそれきりで、君は机に顔を近づけて誰に届くでもない譫言を繰り返している
私は何も出来ず、ただ隣で君の青い顔を眺める日々が続いていた
どこから取ってきたのか大量の本をベッドしかないこの部屋に持ってきては、寝て起きて調べて落胆して寝て起きてを繰り返す
こんな生活をしていては体も心も壊れてしまう
ねえ、諦めて
ずっと思っていたことだった。
結果が出るかどうかもわからない努力を強いられる君を、どうにか救い出したかった
可哀想なほどに震える肩に手を伸ばして、慰めるふりをする
どうせ届かないと、わかっていたから
ぴたりと君は静止して、泣き出した
初めは小さな雫が机の紙の束に落ちるだけだった
けれど、すぐにダムが決壊したような涙がボタボタと君の頬に伝い始める
数日ぶりに君は弱音を吐いて、ベッドの上にある私の死体に縋り付いた。
3/21/2026, 11:12:00 AM