『赤い糸』
その糸が運命の人と私を本当に結んでいるならば、
どうして他の誰かとも複雑に絡み合うのだろう?
相手が決まっているならば、
始めからその人の元へ行けば良いだけで
それ以外の人間と恋に落ちて
運命の人だと錯覚する必要なんてきっと在りはしないのに
小指に絡まる見えない糸を爪の先でピンと弾く
何処まで続いているかなんて分かりもしないこの糸の先
でもまぁ、少なくとも今の相手は
運命の相手じゃないのかなと何故かそう感じる
根拠も理由も何も無い、漠然とした意識の中でそう思っただけ
じゃあ誰がと問われてもそんな事、分かりはしない
でも、そんな私にすら分かることが一つある
それはまた別れの苦しみを味わう事になるって事
6/30/2023, 11:14:46 AM