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「心の迷路」

 彼の一言が私を心の迷路に閉じ込める。きっと彼は何気なく言ったのかもしれないけれど、その言葉は私に迷いを与えるものだった。
 終わりのない迷路をぐるぐると彷徨っている私を出口に導いてくれたのは、彼女の言葉だった。何でもないことのように発せられた言葉は、私には出口までの道を照らす眩い光のように感じられた。

 いつだって、私を心の迷路に閉じ込めるのも、そこから救ってくれるのも他者。
 自分で抜け出せるくらい、強い人間になれたらな。

11/12/2025, 9:39:32 PM