好きになれない、嫌いになれない、と貴方は言う
だって、貴方は、私とは違って、全て違うのだ。
生き様も、今の立場も、何もかも違うのだから、
妬んでしまう、病んでしまう、恨めしく感じる、
こんなにも、嫌だと、思うのに、嫌いになんて、
私はなれないのだろう、でも、好きにもなれない
貴方には、好きになっている人が居るからだ。
好きになってはいけないのだから、貴方に憧れ、
今があるのにも関わらず、私は、私は……
"こんな私でも優しくしてくれてありがとう。"
だって、それは、貴方へ送れる最高の言葉。
そして、貴方との最後の言葉、最後の話なのだ。
それを知ったのは、次の日であった。
それも、恋をしていた相手とは、自分とも、
露知らず、私は、大粒の涙しか出せずに、
その棺にへと走りに行くしかない恋の終わり。
そして、貴方のいない人生の始まりでもあった。
4/29/2025, 10:32:27 AM