Yugi

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とある作家が、作品の中で楽園を見た男の話を書いていた。
その男の見た楽園は、確かに楽園と銘打つに相応しいもの。おそらく、世界の大多数が願っている環境だった。

しかし、「幸せ」「好み」「楽園」…自分に良い気持ちをもたらすもの、「不幸せ」「嫌い」「地獄」…自分を嫌な気持ちにさせるものはその人によって違う。

私にとっての楽園はなんだろう。

現実ではない環境がそれに当たるかもしれない。
家族仲が良かったあの頃?
子どもでいられたあの頃?

魅力的だが、それは引きこもっていたい時代だから楽園ではない。今となっては憧れる過去である。

好きなときに好きなものが側にあって、食べたいときに食べられるような…。

碌でもないな。今のナシ。


4/30/2024, 10:19:30 AM