憂一

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『見つめられると』

「見つめる」という言葉は、単に「見る」という言葉よりも何か切実さがあるように思う。
相手との距離を詰めようと「見詰める」、相手を見る時を積み上げるように「見積める」、相手の意識を摘み取ってやろうと「見摘める」。
言葉遊びに過ぎないかもしれないけれど、人が「見つめる」時、そこには相手と自分だけの世界を作り上げてしまうほどの強いつながりを持とうとしているような気がする。
そう考えると、見つめられることは単なるロマンティックな体験ではなく、少しグロテスクな怖さを感じる場面でもあるように思う。

3/28/2024, 11:37:24 AM