ふと意識が浮上する。
いつもよりも随分と早い時間に目が覚めた。
朝ごはんを食べ、身支度をし、仕事へ向かう準備をする。カーテンを開けると周囲はまだ薄暗く、夜とはまた違った不気味さを残している。
誰もいない部屋へ向かって挨拶をし外へ出る。
静かな道をゆっくりと歩く。
自分の足音、息遣いしか聞こえない。
この世界に自分1人だけしかいないような感覚に陥る。
暫く歩くといつも通る広場に着いた。
今日はふと少し丘になっている高台へ足を向けてみた。
本当になんとなくだ。
高台への道を歩いているとだんだんと空が白んできている事に気づいた。
静かに街が陽の光に照らされて行く。
今日はなんだか良い日になるかもしれない。
2/6/2025, 2:13:25 PM