死ぬほど愛している、という表現は適切だろうか。
もちろんあなたに死ねと言われれば潔く飛び降りるし、殺してもらえるなら心からの喜びと共に殺されに行くけれど、
死ぬほど、死ぬほど?
私はこの愛でじぶんを殺せるほど、
愛を感じているのだろうか?
みんな、愛する人に、ではなくて、
愛という感情そのものに死ねるのだろうか。
愛そのものに対して、陶酔できるほど美しい感情だという認識は持っていない。
死ぬ、という直接的な表現が腑に落ちないのかもしれない。だったら、こんなのはどうだろう。
眠れないほど愛してる。
朝も昼も夜も関係ない。
眠る時間すら惜しい。
ずっとずっと考えていたくて、心のどこかに置いておかないと不安で、
夢でも会えるか、あなたの夢に女の子が出てきていないか心配で眠れない。
次いつあなたに会えるのか
考えるだけで辛くて、
でも考えるのはやめたくないから
眠れないのだ。
眠れないほど愛してる。
私はあなたを、あなたは私を。
「ね、パパ」
もちろんこれも全部
私の大きくて美しい嘘を切り取った
ほんの一部だけれど。
12/6/2023, 7:59:49 AM