夢の中から出ることができない。
楽しすぎて出たくないからだ。
明らかに現実はつまらない。
いや、恐怖でしかない。
20代後半によく思ったものだ。
将来の最悪の事態だけは避けようと。
しかし、その最悪の事態が発生してしまってから、どう生きたらよいのかは考えていなかった。
このような想定外の厳しい人生には、若い頃頭に浮かんだ恐怖が詰まっている。
ホラー映画は怖くない。
現実の人生そのものが一番怖いからだ。
そして、悪夢も見ない。
現実の人生がより悪夢に近いからか。
夢の中の自分は幸せである。
もちろん、日によっては小さな愛の物語の断片も出てくる時もある。
愛も恋も仲間も、夢の中に全てある。
現実のノルマが終わったら、早速、夢の中に逃げ込もう。
それはそれで、人生の安らぎになっているのだから。
10/29/2025, 4:12:47 PM