あなたには好きなものがたくさんある。
例えば道端の猫。見かけるたびに写真を撮っては、下手な鳴き真似なんかして、どうにか撫でてみようとにじり寄っている。
それからきれいな小銭。太陽光を反射させながらひとしきり堪能した後は、「せっかくだから」とコンビニの募金箱にいつも突っ込んでいる。
他にも深夜の駐車場。前にレイトショーを見た帰りには、数えるほどしか車のないだだっ広い駐車場を見て、「鬼ごっこができそうで良い」なんて言って満足そうにしていた。
日常の些細なものに価値を見つけるのがあなたは得意なのだ。正直よくわからない時もたまにあるけれど、そのたびに嬉しそうにはしゃぐあなたがかわいいから、その目に映る街並みが、この先もずっと煌めいていればいい。
『きらめく街並み』
12/6/2025, 5:44:17 AM