何気ないふり
■短編(百合と学生)
すき間風に、カーテンがふわりと揺れる。
桜が、青い空に舞う。
読みかけの小説を開いたまま、窓の外に目を奪われた。
この席にしてよかった。
本なんて滅多に読まない。
字を読むのも、少し苦手だ。
それでも今日は、なんとなく来ただけで――
「…綺麗だね」
その言葉に、心臓が跳ねる。
頬杖をついた先輩は、窓の外を見ていた。
風に、髪が揺れる。
…かっこいい。
「ん?」
目が合って、すぐ逸らす。
「…ここ、よく来るんですか?」
「んー…たまにかな。嫌だった?」
慌てて首を振る。
くすっ、と小さく笑われた気がした。
先輩がカップを持ち上げる。
遅れて、ストローに口をつけた。
「今度の休みもさ、どこか行こっか」
思いきり、むせた。
「…べつに、いいですけど」
何でもないふうに、続きを飲む。
ふと、服のことを考える。
(後書き)
…テンプレすぎたかな^^;
3/31/2026, 9:26:43 AM